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何とか育ってきた

今日もありがとうございます。塾長です。

冬期講習は8日目。

もう1週間経ってしまいました。

今週は午後からの授業でしたので、比較的楽ではありましたが、今日から祝日などを含め午前中からの授業になります。

授業後の講師からの報告で、受験生で危機感を感じていない生徒が数名いるとのこと。

どうしたものかと皆で話し合いましたが、現実を見せることにしました。

それを表しているとは言いませんが、たまたま昨日の最後の授業時間帯は、自習室無人状態でした。

そこへ現れたのが2期生(大学3年)のC君。

お母様から預かったお歳暮を届けてくれました。

「お前がバイトして買ってきたの。」と聞くと、「いえいえ、課題をこなすのにいっぱいいっぱいで、バイトをする時間などありません。でもおかげで卒業のための単位は順調です。」とのことでした。

学生の本分を全うしていると言うことで良しとしますが、それにしても、何年経っても盆暮れにはわざわざ講師たちへの差し入れを、お母様には感謝します。

C君は今、プログラミングでゲームやアニメの音楽を制作するという研究を大学で行っています。

聞いたところ、学生たちの自主製作映画で監督を務めているとか、成長したなあ。

これがまた、中学生の時は本当に大変な生徒でした。

家庭環境や反抗期も関係があったのでしょうが、ずーっと我々を振り回してくれました。

一時、引きこもってゲームばかりしていたので、私の先輩であり当時の剣道部顧問であった大隈先生(故人)とで自宅に行き、パソコンを没収した記憶もあります。

授業中に講師や他の生徒に迷惑を掛けそうになった時も一回や二回ではなく、そのたびに大隈先生の所へ連れて行き、絞ってもらったことが昨日のようです。

そんな中学時代の後、志望する高校に入学してからも教室に通い、大学は確か推薦だったと思うのですが、

「ただのゲームやアニメ好きなら世の中にいっぱいいる。どうせ好きなら極めてみなさい。」と諭したことがきっかけで、自分で探してきたゲームサウンド制作で有名な先生がいる学科を目指しました。

あの時も指定校ではなかったので、今と同じようにある特殊な作戦で鍛えて合格させたことを思い出しました。

大学に入ってもレポートや数学の指導を自習室でしていましたが、学年が上がるにつれ、課題が専門的になり手伝えなくなりました。

グラフィックとか映像処理とかを、自習室にパソコンを持って来てやってましたが、そんなの私はできないよ(笑)

それから教室に来る回数は減っていき、昨年くらいからは、成績が出るか盆暮れのみに来るくらいになりました。

段々来なくなると言うのは、それだけ自分で解決できる能力が備わってきたからですが、そのような大変な生徒であっても、来なくなると寂しいもので、久々に会うと嬉しいですね。

昔よく、「僕には本当の父親はいません。塾長と大隈先生が僕の父です。」と言ってくれたのですが、当時は、「お前みたいな息子はいらん。」と突っぱねておきました。

しかし今でもそれは変わらないらしく同じことを言うので、さすがに、7年くらい同じことを言われ続けると(笑)。

今、念願叶って、憧れだった教授の研究室に所属することができ、着実に「その道」を極めつつあります。

そこで、先日鶴巻中の3年生に出した課題を振ってみました。

私「妖怪ウォッチは何で大ヒットしたと思う。」

C君「それはですね。ターゲットの小学生の共感を呼ぶ設定と内容に加え、そのスポンサーである親世代にも懐かしさを感じさせるノスタルジックな・・・・加えて・・・。」

大学で、サンダーバードから最近のまどかマギカくらいまで、ヒットの要因を解析して発表するという授業があるらしく、かなり細かく答えてくれましたが、大筋は中学生の調査と似たようなものです。

私「でも、それだけでなく、人間の持つ本能的な欲求のうちの、ある部分を上手く利用してるとは思わない。」

C君「それは教授が言ってました。確かにそれは大きいと思います。それで・・・。」

全然できなかった生徒ですが、成長した証を、そのように私の突っ込みに返してくることで実感しました。

嬉しくもあり、寂しくもあった瞬間でした。

しかしもっとも、「大隈先生と私の教え子だ。」と感心したのは、その後で聞いた話です。

彼はよく、大学の課題や映画製作の勉強も兼ねて、子供向けのヒーローショーなどを友人たちと見学にいくそうです。

私が息子と行った池袋のウルトラマンショーにも行っていたらしいのですが、彼曰く、

「僕たちは必ず一番後ろで立って観ます。前の方はヒーローが来たりするので、子どもさんやその家族に座ってもらったほうが、より楽しめると思うからです。僕たちはショーの内容や構成が観られればいいし、若いので、隅っこでも充分ですから。」と。

大隈先輩、僕らの教え子は確実に育っていますよ。

御嶽山の救助に行った自衛隊員の卒業生と言い、C君と言い、強い身体で他人を思いやり守れるヒトに育っています(C君はちょっと運動しなさい)。

これからも、先輩が指導しきれなかった分は、僕がやりますので、見守っていてください。

1時間くらい話したでしょうか。

その間、自習の生徒はいませんでしたが、壁を一枚隔てた向こうには、何年後かにはC君のように、

「やっぱりここは気軽に来られるのがいいですね。出入り自由ですからね。」

と言って教室に出入りすると思われる受験生たちが、講師たちにしごかれているのが見えました。

C君には3月から、就活の特訓をしたいと思います。

まだまだ教えることは山ほどありますから。

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