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赤塚不二夫に教わった国語

今日もありがとうございます。塾長です。

最近よく、中3生の自己PR書のチェックを頼まれます。

自己PR書は、公立高校の前期試験用のもので、2つの質問に分かれています。

1つ目は、「自分の長所を書いてください。」で、2つ目は、「本校を志望した理由を書いてください。」です。

生徒たちが一度自分たちで書き上げたものを見せてもらうのですが、一回でOKを出せる生徒は1人もいません。

例え、国語の成績が5の生徒でも、ハイレベルな高校を受験する生徒でもそれは同じです。

必ず何箇所か書き直すべき点が見つかります。

国語ができる生徒のほうが、一応文章らしくなっていますが、国語が苦手な生徒の文章は、何を言いたいのかがまったく伝わってきません。

そこで、書いた本人に、1つずつ確認をしていきます。

「君の長所はどんなところですか。」、「たとえばそれはどんな時に役に立つの。」、「それで周りの人からは何て言われているの。」みたいな感じで、順序立てて答えさせ、そこから文章を組み立ててもらいます。

それを何回か繰り返していくと、まあそれなりに文章になってきます。あとは、面接で同じことを矛盾なく答えられるかなどを、口頭試問で確認していきます。

毎年のことながら、書く力がない生徒がとても多いと感じています。

私は理科の教員なので、国語とは無縁と思われがちですが、小論文や作文、読書感想文などは、理科を教えるよりも好きですし、得意だと思っています。

理由は、昔私が弟子入りしていた人が、日本一のギャグ漫画家といわれた赤塚不二夫先生(故人)で、そこで「文章を書くこと」について色々と教わったからです。

赤塚不二夫先生を知らない世代の方へ、一応、先生の代表作として、「天才バカボン」、「おそ松くん」、「ひみつのアッコちゃん」などがあります。

弟子といっても、漫画家を目指していたわけではなく、私は俳句の弟子でした。赤塚先生からは、「三茶」という雅号ももらっています。

では、なぜ俳句の修行が文章力に活かされたのかというと、赤塚先生は私に、先生がかの偉大な漫画家である手塚治虫先生から教わったことを、実践するように指導したからです。

手塚先生は、「良い漫画を書きたいなら、漫画の練習ばかりしていてはだめだ。もっと、良い映画を観て、良い音楽を聴くなど、他のものに触れなさい。」と、言ったそうです。

そして私に、「三茶ねえ、俳句だって同じだよ。俳句ばっかり作ってたって良い作品はできないよ。もっと色んなジャンルの芸術を鑑賞したり、うまい料理を食べたり、とにかく一流と呼ばれるものならどんなジャンルのものでも味わってきなさい。」と言いました。

特に、落語を聴くようにということで、かの有名な落語家、5代目古今亭志ん生の作品集を貸してくれました。志ん生の「火焔太鼓」という作品は、当時100回以上聴いた記憶があります。

そして、俳句よりも、エッセイや日記、短編小説などをひたすら書いて、先生に見てもらっていた記憶があります。

一流の食べ物については、まだ若くお金もなかったので、そうそうごちそうにはありつけなかったのですが、先生の家(フジオプロダクション)に行くと、いつもおいしいものを食べさせてくれました。

生まれて初めて、本物の松茸を、そのままの形で食べたのも先生の家でした。

そのようないきさつから、私の国語力は、教職課程で身につけたものではなく、異分野の芸術というジャンルから身につけたものなのです。

国語の先生からは異論が出るかもしれませんが、小論文や作文の指導で失敗したと思ったことはありません。

むしろ個性的な良い作品が、いつも出来上がっていると思っています。

赤塚先生からは、その他にも色々なことを学ばせていただきました。先生の発した一言一句が、今の私にとって貴重な財産となっています。

また、書く機会があったら、それらのことに触れたいと思います。

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